2017/11/22 UNISON SQUARE GARDEN Tour 2017-2018 “One roll, One romance” at CLUB CITTA’

UNISON SQUARE GARDEN Tour 2017-2018 One roll, One romance @ CLUB CITTA

 

ニゾンのシングルリリースツアーを川崎クラブチッタで見てきました。神奈川県民なのに何気にクラブチッタお初。

 

アルバムのレコ発ツアーじゃないという事で、新曲群は勿論だけれども昔の曲からどんな曲が選ばれるかがとても楽しみでセットリストのネタバレを見るのを一ヶ月間我慢して臨んだ今回のライブ。

 

また正直な事を書くと、最近リリースされている新曲群に少し好きになりきれない部分があり。今回のライブを観に行って更に熱が下がったらどうしよう、なんて心配もどこかにありつつ開演を待っていたけど、結果的にそんな心配は杞憂に終わった。このバンドのライブの持っていき方と演奏力、そして何よりメンバーの楽しそうな姿に心踊らされっぱなしなライブだった。

 

まだツアーが続くという事で少し間を開けて感想を。セットリストは文末に。

 

 

 

 

 

 

1曲目でいきなり意表を突いてくる選曲。夜な夜な、喜怒哀楽と初っ端からトップギアな盛り上がり曲を連発してきた。これまでに見に行った単独では、最初はじわじわと盛り上げてくるのがユニゾンって感覚があったから、この時点で今日のセットリストは一筋縄ではいかないなと。

 

挨拶を挟んで始まった次のブロックも微妙に懐かしい2曲。シューゲイザースピーカー、以前よりテンポが速くなっていて格好良かった。

青と赤色の照明の点滅で演奏面だけじゃなく視覚的にも破壊力が増した天国と地獄から新曲やります、とコールして目下の最新曲fake town babyへ。

 

ハードな曲を立て続けに演奏して、さてそろそろ静かな曲が来るかな、と構えていたら、斎藤さんの歌い出しをでビックリ。クロスハート1号線。

あまりの純粋さに思わず目を背けたくなるような青さが光る歌詞が魅力的な佳曲。アウトロで三人とも楽しそうに向き合って演奏していた姿が、何度も見返したCIDER ROADツアーのDVDの映像とダブる。最後の一音を合わせてドヤ顔の田淵さん。

 

その後はまさかの桜のあとのB面曲ノンフィクションコンパス、これまた意外なメカトル時空探検隊、と続いてパンデミックサドンデス。「少し静かにしてもらえますか?」ドスの効いた声に鳥肌が立つ。アウトロでの畳み掛けるようなドラムが凄まじい。8~12曲目あたりは特にセットリストの流れが予測できなくて「次何がくるんだろう?」ってドキドキしっぱなし。

 

パンデミックの次は何?と思っていたら、今回一のサプライズ。

僕らのその先、CD音源とは違う歌い出しと、ピアノのフレーズをベースで弾くアレンジで一瞬分からなかった。クロスハートと同じで、大好きだけど生で聴く機会は無いんだろうなあって思ってた曲。この日で一番コーラスの美しさが際立っていた。それまでの曲では照明で何色か同時に使っていたのが、この曲では歌詞に合わせたのか、夕焼けを思わせる橙色一色で。ラスサビ前の斎藤さんだけになる所で真っ黒なシルエットになってて綺麗。歌が情感に溢れていていい物見た。

 

一息入れてからセッションの時間。今回はどこかデ◯ズニー的な行進曲みたいな演奏。あと少し違うけどコーネリアスMonkeyで流れるフレーズも思い出した。

ギターソロ、ベースソロ、と挟み込んで、短めのドラムソロ。短い時間でもしっかり緩急をつけて盛り上がる。最後にスティック放り投げて、すぐさま新しいのを取り出してカウント取るの格好良かった。貴雄さんのドラム、見るたびに進化していく。

 

もう少しやります、といってSilent Libre Mirage2番で一気に加速するドラムに視線を奪われる。終わるとすぐさま貴雄さんのカウントで10 %~。キメ多い、コーラス忙しい、曲展開めまぐるしい、っていう新曲群の中でも特に演奏が難しそうな曲なのに相も変わらず飛び跳ねまくる田淵さん。作曲者の余裕。

 

10%~から間髪入れずに001。思わずうおーと声が出る。アウトロでベースソロ、ギターソロと繋げるアレンジ。こういった音源に無い遊びの部分がユニゾンのライブ感あって好きだ。そこから忘れてしまっていたシュガーソングをやり、ラスト23:25。これが面白かった...。

 

23:252Aメロでいつも通りステップを踏みながら斎藤さんがいる上手側に向かう田淵さん。すぐコーラスあるのにどうするんだろう、と見てたら、斎藤さんの目の前のステージ縁をカニ歩きしながら戻っていって笑った。後のMCで判明したけどこの時田淵さんがすごい顔して見てきたらしく斎藤さん吹き出して歌えてなかった。

ここで業を煮やしたのか、ギターソロでは逆に斎藤さんが反対側にダッシュしてギターを高々と掲げて田淵さんを威圧。リンボー状態でめっちゃ楽しそうな田淵さん。ソロを弾ききって音を伸ばしている時もギターをぐいぐいと仰向けに倒れた田淵さんに向ける。いやー楽しそうだこのバンド。はしゃいでる。

 

アンコールでまだ演奏していなかった新曲2曲を演奏して、ラストはシャンデリア。何度聴いても安定の格好良さ。ここの所序盤~中盤で演奏されているケースが多かったけど、やっぱり締めでこの曲を聴くのが一番胸にストンと落ちる。

 

 

そういえば今回、場違いとか桜のあと、mix juice、オリオンとかやらなかったなって終わった後にふと気づいた。こういった超定番曲外して少し昔の曲をふんだんに盛り込んでもこんなに良いセットリストになるなんて、と脱帽。

個人的に少しユニゾンへの熱が冷めてた所に今回のこの最高なライブ。まだまだこのバンドを追い続ける事になりそうです。

 

セットリスト

 1. サンポサキマイライフ

 2. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ

 3. kid, I like quartet

 4.  MR.アンディ

 5. シューゲイザースピーカー

 6. 天国と地獄

 7. fake town baby

 8. クロスハート1号線(advantage in a long time)

 9. flat song

 10. ノンフィクションコンパス

 11. メカトル時空探検隊

 12. パンデミックサドンデス

 13. 僕らのその先

 14. セッション~ドラムソロ~セッション

 15. Silent Libre Mirage

 16. 10% roll, 10% romance

 17. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと

 18. シュガーソングとビターステップ

 19. 23:25

 アンコール:

 20. Invisible Sensation

 21. RUNNERS HIGH REPRISE

 22. シャンデリア・ワルツ

 

 

 

ここから更に個人的な感想。

ニゾンの単独ライブを何回か観てて思ってた事。ライブそのものはとても楽しいけど、演奏が一段落して一休みしている時に観客がやたらとメンバーの名前を呼ぶのが多いのがなんだか嫌だった。いや、普通に興奮して思わず叫んだ、みたいなのは何も思わないけど、明らかにウケを狙った奇声を上げてるノリが寒くて嫌だった。なので自分の中ではなんとなく居心地の悪さを感じるケースが多かった。演奏再開したらそんなのどこかに毎回吹っ飛んじゃうけど。

それが、この日はたまたまそうだったのかもしれないけど、演奏が終わって大きな拍手と歓声が上がった後は静かで。斎藤さんが「別に喋ってても大丈夫だよ?」って言う位に。その後はちょくちょく呼びかけあったけど、次の曲間ではまたシーン。

静かなのが正解って言うつもりはさらさら無いけど、こういった雰囲気の方が個人的には好みだなあ、と思いました。