3月

咲き始めた桜から目を背ける様に暗い曲ばかり聴いてた3月。春は別れの季節、なのは今年くらいだと良いな。

 

Chance/D.A.N.


D.A.N. - Chance (Official Video)

最近のライブで演奏していた新曲。音源で聴くとメロディーの心地良さが際立っていて。D.A.N.は一曲毎に踊れる方メロウな方とそれぞれのベクトルに振り切っている印象があったけど、この曲はちょうどその真ん中を行っている感じが好きです。

 

PVも夜中にボーッと眺めるのに合ってて、やっぱり深夜が似合うバンドなんだなあと。途中車に追いかけられるの、あのPVのオマージュなんですかね。って書こうとしたらもうコメントにありましたね。

 

 

Imago/Gyða Valtýsdóttir(曲は動画の12:35辺りから)


Gyða Valtýsdóttir - Full Performance (Live on KEXP)

múmの出戻りボーカル、ギーザのソロプロジェクト。リバーブのかかったチェロとパーカッション、そして見た目に不釣り合いな程幼い歌声で描かれるモノクロームの世界。

 

幽玄なチェロの音色は言うまでもなく素晴らしいけど、ドラムが途中から金具をセットの上に置いた状態で叩いたり、スティックでシンバルを擦って効果音を出したりと面白い。生活音を積極的に取り入れていたmúmという出自を伺わせる一幕。

 

全体的にホラー映画の序盤、まだ平和な街並みのシーンで流れてそうな曲たち。本当に北の国に生きる人達の書く曲は映像的ですね。

Wikiに載ってたから書いてるけど本当にギーザなんでしょうか読み方。そして苗字に当たる部分の発音は何なんでしょう。アイスランド語はいつまでも読めない。

 

 

16 Psyche/Chelsea Wolfe


Chelsea Wolfe - "16 Psyche" (Official Audio)

Portisheadがヤケを起こしてハードコア始めちゃった、みたいな。私が無条件に好きになる「女性Vo × 歪みきった弦楽隊× 太い生ドラム」公式にドンズバハマった女性SSW。もうこういうのは大好物なんです。

 

それにしてもドラムの音素晴らしいですね。イヤホンで聴くとバスドラの空気を震わせる感覚がバシッと伝わってきます。とインタビュー読んでいたら、どうもそういう音作りを求めてプロデューサーも決めたみたい。

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CHELSEA WOLFE : HISS SPUN】 | Marunouchi Muzik Magazine

というかこのインタビュー読んだら参加メンツが濃厚すぎて…。

 

歪んだベースと暗い女性ボーカルの相性ってどうしてこんなにも良いんでしょうか。どうやっても男性には出せない情念、怨念めいた物が女性には出せるんでしょうね。アルバムからもう一曲、静と歪みのコントラストが最高なTwin Fawnもどうぞ。


Chelsea Wolfe "Twin Fawn" (Official Audio)

 

 

最後に一曲、今月たくさん聴いた訳じゃないけど。


downy - 「時雨前」「黒」